メーカーはWindows 8 タブレットPCの発売を準備している?
マイクロソフトの次世代OS”Windows 8”発売を控えて、マイクロソフトがWindows 8タブレットPCを作るメーカーを発表した。
Dell、ASUS、レノボ、東芝、エイサー、サムスン電子などがWindows 8タブレットPCを発売する予定だ。
スティーブシノプスキーMS Windows部門社長は、MSの開発者ネットワークサイトを通じて”より性能が高くて信頼性が高い、そして、バッテリーも長持ちする製品を作るためにメーカーと緊密に協力している”とし、”ARMプラットフォームでPCの経験が拡張される”と期待を表わした。
Dell、ASUS、レノボ、東芝、エイサー、サムスン電子などが作っているWindows 8タブレットPCはARM SoCで動作する製品だ。
タブレットPC用”Windows 8 RTバージョン”が搭載される。
Windows OSは今までIntelまたはAMD x86プロセッサ用のみで開発されたが、Windows 8はARM SoCをサポートするWindows 8 RTバージョンが一緒に発売されるからだ。
x86用Windows 8はPCやノートパソコンプラットフォームで、Windows 8 RTはタブレットPCで採用される予定だ。
世界中のメーカーが発売するWindows 8タブレットPCはMSが6月紹介した”サーフェスRT”と同様のスペックで発売されると予想される。
サーフェスRTはWindows 8タブレットPCのパフォーマンスを推測することができるリファレンスタブレットPCだ。
サーフェスRT Windows 8タブレットPCの記憶媒体には32GB~64GBレベルのソリッドステートドライブ(SSD)が使われる可能性が高い。
サーフェスRTは10.6インチだったが、11.6インチや10.1インチのWindows 8タブレットPCが発売される可能性もある。
Google Android OSを使うタブレットPCの中には7インチ製品もあるので、7インチや8インチでサイズが多様化すると予想される。
どのようなモバイルプロセッサが使われるかも関心事だ。
まず、NVIDIAのTegraシリーズが広く使われるようだ。
MSはサーフェスRTにクアッドコア”Tegra 3”モバイルプロセッサを搭載した。
クアルコムやテキサス·インスツルメンツ(TI)のモバイルプロセッサが搭載される可能性もある。
クアルコムの”スナップドラゴンS4”シリーズは通信チップの統合製品で、移動通信ネットワークをサポートするため選択される可能性が高い。
TIも”OMAP 4470”モバイルプロセッサを載せたWindows 8タブレットPCを台湾”2012”で公開した。
AndroidスマートフォンやタブレットPCに使われたモバイルプロセッサがWindows 8の発売で新たな市場に進出したともいえる。
MSをめぐるハードウェア生態系が多様化する中で目立つ部分もある。
スティーブシノプスキー社長が明らかにしたWindows 8タブレットPCメーカーにHPが参加していないということだ。
HPは長い間世界中のPC市場シェア1位の座を守ってきた会社だ。
MSと最も緊密に協力してきたメーカーのひとつがWindows 8タブレットPCの発売に参加しなかったのだ。
HPはまずx86 Windows 8タブレットPCを作るという計画だ。
サーフェスRTではなくサーフェスProに該当するタブレットPCだ。
HPはMSがサーフェスを発表した直後の7月、Windows 8 RTタブレットPCの開発は当分の間しないと明らかにした。
HPは一歩離れてWindows 8 RT市場を見守る計画だと考えられる。
HPは、まず、企業市場に導入しやすいx86 Windows 8タブレットPCに集中する計画だ。